Contents.nagoya 2019 参加レポート(たにぐちまことさんのセッション)
2019年7月13日に開催された、contents.nagoya 2019に参加してきましたのでその参加レポートです。
このセミナーはマルチトラックのセッションとブース出展がありました。
お昼過ぎから行動を開始したこともあり、ほとんどブースで人と話をしていて、セミナーはたにぐちまことさんの1セッションだけ受講しました。
実は前にWCANの中でたにぐちまことさんからkintoneをWebに活用するお話をお伺いする機会があり、 その時のことが印象に残っていたので受講してみることにしました。
kintoneは業務改善のプラットフォームと呼ばれていますが、Webサイトと
組み合わせることでさまざまな活用が出来そうでとても面白そうです。
最近は提案に上手く盛り込めないかと色々と試行錯誤をしています。
今考えているだけでも、 個人情報などWebサイト側には置きたくない情報を扱うサイト、複数店舗あって大人数で更新をするサイト、 複雑な承認フローが必要な場合などに活用できそうです。
以下、私の気になった要点メモです。
本当にポイントだけしかメモしていませんが参考になれば幸いです。
- kintoneは第二のデータベース
- 汎用的なシステムであるため、面白いおもちゃである
- CMSと同じサーバに個人情報を設置するのはハッキングのリスクが高い
- データを安全に保管できる
- サイボウズの知名度と高さが国内で導入するならメリットか
- 連携方法
- WordPressのプラグイン
- MovableType.net
- PHPでAPI操作
- kintone API
- 1日1万回のリクエスト数制限(超えると警告がくる)
- 都度リクエストするため動作が重い
- 検索が独自の記法で書かないといけないためSQLほど自由度がない
- Webhook
- kintoneのデータに変化があったときに起動するプログラムを指定できる仕組み
- kintoneへの保存時にMySQLと同期することでAPI呼び出し回数を消費しない
- キャッシュ代わりに使用できる
- DB投入後はSQLをフルに活用できるので検索等が容易
- 表示側はWordPressなど既成のCMSのテンプレートエンジンを使った方が楽
- memo: 投入先は生のMySQLでも良いし、REST APIを提供している各CMSでも良さそう
- プラグイン
- カレンダーPlus(有償)
- kintone上でGoogleカレンダーのようなUIが使用できるプラグイン
- カレンダーPlus(有償)
- 活用例1:お問い合わせをkintoneに集約
- 「誰に返信したか」、「どうなったか」を分類・共有
- 日付、時間帯別、性別、県別などの分析ができる
- 活用例2:会員登録と会員認証
- 会員登録をするとkintoneのAPI経由でテーブルに個人情報が蓄積
- ログイン等で都度APIを使用して認証
- 個人情報がサーバ上に残らないため安全
- 活用例3:多対多のデータが絡む複雑なデータ管理
- スクラッチ開発:公開側と管理画面の両方を作るため、コストと期間がすごくかかる
- WordPress開発:多対多など複雑なデータはカスタムフィールドだと破綻しやすい
- kintoneだとパーツの組み合わせで自由に管理画面を作ることができ、データ設計を考えなくて良い
- 活用例4: 多くの情報提供元から情報を募り、サイトに掲載するケース
- 導入前
- 情報提供元から原稿の受け取り、やり取りをメールで行う
- フォーマットがバラバラなものを整えてWebサイト用のCMSに転記
- 担当者の負荷が非常に高い
- 導入後
- kintoneのゲストアカウント機能を使用して情報提供元にアカウント発行
- 各担当に直接データを入力してもらう
- 校正等のやり取りはコメント機能を利用する
- プロセス管理で柔軟な承認フローの作成が可能
- kintone上で承認フローを通ると自動でサイトに公開
- 導入前
- 活用例5: Webサイトに施設の予約状況を自動反映
- 活用例6: Webサイトに在庫状況の自動反映
- kintoneで在庫情報を管理
- WebサイトのCMSと連動することでkintoneを更新すればサイトが更新される
- 在庫管理データベースを更新後に別途Webサイトを更新するのに比べてスピード感がある
- memo: 何でもCMS上で管理しようとすると二重管理になりやすいので業務フローに踏み込めるなら提案もあり