ネットとリアルの境目が無くなる日(インターネット昔話)

ネットとリアルの境目が無くなる日(インターネット昔話)

私がインターネットにはじめて触れたのは、13歳のころでいまから17年前になります。

ティーカップ、ジオシティーズ、トライポッドといった言葉を聞いてそわそわする人は 同年代かもしれません。

その時代には、Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアは 存在しておらず、掲示板(BBS)、ゲストブック、チャットが人との交流の中心でした。

16年前に使われていて、今はあまり聞かなくなった言葉に「リアル」、「オフ会」といった言葉があります。

「リアル」とは「ネット」と対義語として使われていたもので、 ネット世界に対する現実を指し示す言葉です。

「オフ会」とはネット上で知り合った人同士が、現実世界で実際に会うことを指す言葉です。

ネット上で知り合った人と会うこと、それはTwitterやFacebookが一般的になった今では そこまで大したことでは無いかもしれません。 会うのが先でその後の交流にソーシャルメディアでつながることも多いと思います。

16年前には「リアル」と「ネット」は比較的分かれていました。 ネット上に実名が飛び交うこともなく、ハンドルネームで呼び合いながら、 よっぽど親しい間柄になってはじめて「オフ会」が企画されました。 30人知り合いができても、そのうち実際に会うのは1人、2人ぐらいだった記憶があります。

今はもう「リアル」と「ネット」を分けて考える人も少なくなりました。 それだけインターネットが日常に定着した証でもあると思います。

Facebookをはじめ、実名よりのソーシャルメディアを誰もが使うようになってから、 ハンドルネームを聞くことも少しずつ無くなってきました。

リアルとネットの狭間、そんなことを意識するのも、今後はさらに意識から消えていくのかも しれません。

時代の流れだとは分かっていながらも、ハンドルネームを名乗り、 いつもの自分と違う何かを演じれた時代を懐かしむと少し寂しくもあります。

以上、昔話でした。