2012年を振り返ってみる

2013年がはじまり数日が経ちました。

色々と考え悩むこと、やりたいことの山などがあり、なかなか気持ちの整理がつかず、2012年を振り返ることができていませんでした。 少しずつ気持ちが落ち着いて来ましたので、あらためて2012年を振り返ってみたいと思います。

転職

今年が何の年かと考えると、「転職」の年だったと思います。

2012年の2月末で前職のSEO会社を退社し、3月から名古屋のWeb制作会社で働いています。

仕事内容としては大きく代わらず、XHTMLとCSS、たまにJavascript、Movable Typeな感じですが、環境と共に変化が多くありました。

  • ディレクターさんと客先に出る機会が多くなった(平均月1回〜ペース)
  • お客さんと電話、対面で話す機会が増えた
  • 案件の規模が10倍(!)になった(5p〜10pのサイト中心から、100ページ↑の中規模以上が中心に)
  • 外注さんとの共同作業が多くなり、その調整も行うようになった
  • 案件の多くがCMで見かけるような有名企業のものになった

元々、もっとお客さんとの距離を縮めて仕事をしたいと思っていたので、それが叶う形となりました。
かなり激務で心が折れそうになることもありましたが、相当の経験を積むことができました。

今年やれたこと

  • レスポンシブサイトの制作経験から、リキッドレイアウトの概念が掴めた(固定レイアウトで凝り固まった頭が柔らかくなった)
  • クライアントさんと積極的に会うことで、少しずつ緊張しなくなってきた。相手が何を考え、何を思っているのか考えながら話せるようになった
  • 外注さんとのやり取りを通じて、複数人で仕事をするときの優先順位、配慮などが少し分かるようになった
  • 先輩のJavascriptコードを読んできて、読みやすい書き方が少しずつ分かってきた
  • 案件を通じて大規模サイトでのサーバ構築のノウハウが少し身についた、PowerCMSも導入できた
  • Sass、SubLineText2エディタを導入することで、今までのワークフローの無駄に気がつき、改善できた

今年の成長ポイント

今年の大きな成長ポイントとしては、以下の2点があげられると思います。

入社してすぐの大規模案件に幅広く関わったこと

この案件は入社してすぐの大規模案件(200p↑)で、ベースのコーディング、CMS設計、テンプレート作成、サーバ環境の設計、 運営までのフロー整備など、ほぼ全ての工程に関わることができました。

当初はあまりの規模感の違いに頭がついていなかったり、超短納期であったり...と苦労が絶えませんでした。

ただ、大規模であること、企業の規模も上場企業であることから、今までに無かったノウハウを沢山身につけることが出来ました。 今思えば、運営もトラブルなく形式通りに回っているので、大規模サイトの見本になるような設計が出来たと思います。

今年最後の案件でレスポンシブ・ウェブデザインに挑戦できたこと

2012年でトレンドとなっていた、「レスポンシブ・ウェブデザイン」を取り入れたサイトの HTML5+CSS3のコーディングを行いました。 ページ数自体は30-40ページ程度の小さいサイトでしたが、初の実践ということもあり様々な経験を積むことができました。

レスポンシブ・ウェブデザインを取り入れて思ったこと

それは「考えることが多い、頭に柔軟性が必要」という一言に尽きます。

従来の固定幅レイアウトのサイトでは限られたキャンパスの中にオブジェクトを配置して それが対応するブラウザで正しく閲覧できれば、基本的には問題ありませんでした。

しかし、レスポンシブ・ウェブデザインでは可変幅レイアウトであることに加え、タブレットや スマートフォン、それぞれで閲覧性、操作性を確保しないといけません。

完璧なものを作ることはできませんでしたがこの制作を通じて、まったく1からCSSについて 学び直したような感覚があります。

また、制作の本筋とは関係ありませんがこの案件からCSSプリプロセッサと新しいエディタ 「SubLimeText2」の導入ができました。これをきかっけに今まで思い込んでいた制作フローを 見直し、無駄を減らすことができました。

ワークフロー面で課題が見えてきた

先に書いた「レスポンシブ・ウェブデザイン」を取り入れたことで、Web制作を行うにあたっての 「ワークフロー」において課題が見えてきました。

従来のデザインスライス→HTMLコーディング→CSSコーディング→クロスブラウザという流れの 中に沢山の「無駄」があることに気がついたのです。

ここでいう「無駄」とは、同じ作業の繰り返しであったり、同じミスの繰り返しであったりします。

最近では様々なツールが登場しており多くの「無駄」は「機械による自動化」ができるようになってきています。 例えば、CSSプリプロセッサ(SCSS)の導入も「CSSコーディング」の「無駄」を減らすことに繋がっています。

機械でもできることに人間が取り組んでも勝ち目はありません

日常の中には様々な「作業」があると思います。

その中で同じようなことに二度目着手する前に、考えてみるようにしましょう。

  • もっとよい方法はありませんか?

もし、その「作業」が機械にもできるなら機械にお任せしてしまいましょう。 人にはもっと人らしい仕事があるはずです。(ex. 新しい技術の発掘とか、設計とか打ち合わせとか)

  • 人が本来すべき仕事をする
  • 自動化で出来た時間で「余裕」をつくる

その「余裕」で心の健康を取り戻せば、きっと新しい良いアイディアも浮かぶはず!
少しずつ、今年のテーマが見えてきました。