Movable Type 7に期待すること::ブログベース→アセットベースへの転換
今日(昨日)のMTCafeの中で参加者全員で「CMSの理想の使い方」をテーマにブレストをしたところ、妄想が止まらず、こんな記事を書くに至りました。続くかもしれない。
はじめに
Movable Typeは元々ブログツールとして生まれたこともあり、MT5からブログツールからCMSへと方向転換をした後も変わらず、データ構造や機能にブログっぽさが残っています。
そこで自分が次世代Movable Typeに望むことは、ブログベース→アセットベースへ転換です。
アセットベースとは
情報の最小管理単位を「アセット」として情報を扱う方法です。 以下のようなものがアセットになります。
- テキスト(単一行・複数行・WYSIWYG)
- 画像
- 動画
- 外部URL(ページ・画像・動画など)
- リスト
- 表
次に管理単位として、以下のようなものがあります
- ウェブサイトと子ウェブサイト(従来どおりの使い方)
- 印刷原稿(InDesign用CSVデータなどを出力)
- 電子書籍(EPUB形式やKindle形式の出力)
- アプリ(アプリ向けのバックエンド/JSON配信)
- 外部チャンネルリンク(Youtubeチャンネルとの連携など)
まずはアセットをつくり、その後にその情報をどのような媒体に発信するか、 どのように分類するかを考えます。
アセットにはMovable Type上に実体が無いデータも登録が可能です。
例えばFlickrのURLを登録すると、その画像のサムネイルをデバイスごとに適切なサイズで表示することが可能です。
Movable Typeに登録している情報がマスターデータとなり、 そのデータを元に各種媒体に展開していきます。
アセットの登録は管理者だけでなく、ソーシャルアカウント認証を行うと 一般の人でも制限付きで情報の登録が可能です。(製品の感想・投稿画像など)
管理単位には個別で情報をセットすることも可能ですし、 このタグがついた最新情報を5件表示、といったことも可能です。
ブログベースとの違い
ブログベースの場合は以下のようなデータ構造になります。
- ウェブサイト
- ブログ
- カテゴリ
- エントリー
- アセット
- エントリー
- カテゴリ
- ブログ
このようなデータ構造だとデータに自由度が少なく、どうしても Webサイトを作るためのシステムの印象が強くなります。
アセットベースでもっとSimple&Speedy、そしてStressFreeに
小さな情報単位で登録することで、発信側は登録する負担が減ります。
小さな情報は組み合わせることでWebサイトだけではなく、様々な媒体へ柔軟に情報を発信することができるようになります。
難しいことを少しでも減らして、大事なコンテンツを練る時間を増やすことができたら、 CMSはやっとWebサイト生成ツールの域を脱して、多くの人・企業の情報を管理する ツールになれるのかな、とそれとなく想像しています。
偶然にもこのような設計で進めている案件がひとつあるので、 実際どこまで行けるのか、再構築負荷は...?とか頭を悩ませつつ、試してみようと思います。