MTDDC Meetup Tokyo 2011に参加しました!

東京で開催されたMovableTypeのイベント、MTDDC Meetup Tokyoに参加してきました。 気になった内容をピックアップしつつ、参加レポートを書いていきたいと思います。 結論から先に言ってしまえば、本編〜懇親会通して、とても充実した一日でした。

1.MT5.1のリリースとセキュリティ対策(Sixapart 金子さん)

MTDDC Meetup Tokyoの最初のセッションは、MT5.1の後1ヶ月の間 開発チームでは「セキュリティ月間」としてセキュリティ対策に特に、 注力しているというお話でした。

セキュリティのお話:

  • CGIとドキュメントのディレクトリの分離
  • ネットワーク(サーバ設定)による対策
    ex.IPアドレス、ドメイン制限、DMZ
  • Basic認証をかける
  • SSLの設定をする(必須にするならSSLRequireSSL)
  • ファイルのアップロードの制限(環境変数で設定)

今後の(近い)未来(5.2まで):

  • MT5.2の要件定義(8月から)
  • IE9対応、5.13、5.14で対応予定!
  • 管理画面のスマートフォン対応

2.よくわかる条件分岐(伊藤のりゆきさん)

二つ目のセッションは、入門者向けのセッションでMTIfについての説明でした。 MTIfで比較する際の素朴な疑問を、実際に検証結果を元に説明したいただいたので、MTIfの苦手意識が少し減るセッションだったと思います。

3.MovableTypeとFacebookの素敵な関係(蒲生トシヒロさん)

  • 「いいねボタン」と「OGP設定」はセットでやる
    OGP設定=サイトのタイトル、概要文、画像などをMETAに設定する
  • OGP設定のメリット
    →「いいね」をクリックした人の友人のウォールにも表示される
    →システム任せではなく、表示したい情報を表示できる
  • Facebookの情報源は、Facebookの公式発表がベスト
    →現時点では、ブログや書籍の情報は正しくないものもあるので注意

4.MovableType+CSS3+JQueryで作るiphoneサイト(西畑さん)

  • 世間一般では、アンドロイドのシェアは高い
  • 対象範囲は膨大(iOS&アンドロイド各バージョン×機種)
  • 機種ごとのクセ、バグ、不具合があるので、そこは"頑張る?"
  • 対象機種の選定が大事(後々のトラブル防止のためにも)
  • スマフォサイトを作るなら、CSS3を使いこなすのがポイント
    容量削減、読み込みスピードの向上など恩恵が大きい
  • jQueryMobileが便利(スマホに対応したサイトを簡単に作成出来る)
    デザイン性が求められない、iphone風のサイトを作る際にオススメ
    デザインを求められる場合は、通常の制作の流れの方が良い

5.EPUBプラグインでMovableTypeで電子書籍(藤本さん)

  • MTはWeb専用CMSではない、汎用的なテキスト生成ツールとして利用出来る→CSV、JSON、XML、テキストなら「何でも」
  • EPUBの中身はXHTML+CSSとXML
  • MT標準の機能だけで、EPUBを作るのに必要な機能は揃っている
  • 吐き出したファイルをzipで圧縮する部分がプラグインとして提供されている
  • 記事はブログ記事、章はカテゴリになる

6.クライアントの満足度を高める!管理画面の簡単カスタマイズ(奥脇さん)

このセッションでは、奥脇さんによる、MTAppjQueryの説明がありました。 MTAppjQueryは、jQueryの知識だけでMovableTypeの管理画面を自由にカスタマイズすることの出来る仕組みです。

alt-tmplやプラグインで実装するのに比べ学習コスト、実装コストが低いのにも関わらず、少しカスタマイズをするだけで運営側が凄く使いやすくなり結果的に、運用サポートのコストが軽減できるのでお薦めです。

このお話の中で、アルファサードさんの作成した「AltL10N」プラグインの説明もありました。これは標準では1MT内で共通の辞書ファイルを各ブログウェブサイトごとに個別に持つことのできるプラグインです。

この内容については多くの方に知って頂きたいため、後日エントリーを書きます。質問等ありましたら、 @riatw までお寄せください。

7.もっとディープにMovableTypeを使いこなす(荒木さん)

最後のセッションは小粋空間の荒木さんによる、ListingFrameworkの説明がありました。 MT5.1から導入されたこの仕組を使うことで一覧画面に自由に項目を追加出来、その項目でフィルタ、ソートが可能です。

  • MT5.0x系に比べ、一覧画面のカスタマイズがかなり容易になっている
  • DB上で同一のテーブルの項目を表示するだけならyamlを数行書くだけでok

このセッションについては本当に内容が濃く、とても面白い内容ではあったのですが、プラグインやPerlの理解が足りず、一部理解が追いつきませんでした。 ただ、公式のマニュアル以上に様々な設定値、拡張できるポイントなどの説明が細く、一覧画面の拡張の幅について理解することが出来ました。

今後は、MTAppjQuery+AltL10Nプラグインで表側のカスタマイズを、ListingFrameworkで内部の拡張をした制作を進めることが多くなりそうです。

8.懇親会

セッションが全て終了した後は、別室で懇親会がありました。

初めて東京のMTDDCに参加したのですが、周りがMTで有名な方ばかりで、MT好きとしては夢のような空間でした。 勢い誤って、色々と暴走してしまいその時の方にはご迷惑をおかけしました。 -;

あまり初対面の人と話すのが苦手な私ですが、oscarさんのおかげで、多くの方と名刺交換、お話をさせていただくことができました。

お話をする中で、MTを使っていてこういった機能が欲しい、という相談をさせていただいたら実はもう既にその機能が実装されていたり...など、、短い時間で本当に多くの方から教えていただくことが出来ました!

初めてお会いした多くの方、一杯色々と話しを聞いていただき、疑問を解決してくださった荒木さん、oscarさん、開発元のシックス・アパートの皆様、本当にお世話になりました。

9.セミナーに参加して感じたこと

今回のセミナーに参加してまず驚いたのは、参加者の年代が20台〜50台まで本当に幅広かったことです。

モチベーションの高い、この多くの人に支えられているのが、MovableTypeの強みだと再認識しました。

MovableTypeはコアの機能に、多くのプラグイン、多くのノウハウが合わせってWebだけに限らず、多くの用途に使える汎用的なプラットフォームです。

まだまだ知らないことも多いですが、1つの使い方に満足せずに自分なりにその時の最善を尽くした設計を行い、MovableTypeの可能性を追求していきたいと思います。