さくらVPSを512M→2Gにプラン変更してみる
このサイトを公開するのに「さくらVPS 512Mプラン」を使用しています。 月額980円のお得なプランです。
今回、さくらVPSがサービスのリニューアルを行い、月額1480円でメモリが2G使用可能なプランが登場しました。 ちょうど今のサーバの設定を見直したかったので、プラン変更をすることにしました。
自前でサーバを設定するのは、これが通算で3台目ぐらいですが、以下のようなコンセプトで毎回設定をしています。
- 必要最低限の機能
- レンタルサーバに近い設定仕様
- 複数人のユーザが同居できる環境
必要最低限の機能
主にサイトが公開出来れば良いのと、自前でDNSサーバやメールサーバを持つことはリスクが高いのでDNSサーバはドメイン会社(VALUE DOMAIN)のもの、メールサーバはGoogleAppsを使用します。
- Webサーバ(Apache 2.x)+ Perl 5.8x(FastCGI) + PHP 5.3
- メールサーバ(Postfix)(内部からの発信専用)
- データベースサーバ(MySQL 2.x)
- SSH
レンタルサーバに近い設定仕様
VPSだからこそオリジナルの設定を...と思った時期もありますが、実際の案件などのテスト環境で使用可能性があること、一般的な環境にしておいた方がネット上の情報が多いことからレンタルサーバの環境に近い設定を目指しています。
- サイトの公開パスは、/home/username/public_html
- ホームディレクトリ下でのsuexec及びsuphp
- 1ドメイン=1ユーザとして、VirtualHost設定
複数人のユーザが同居できる環境
厳密には複数人、ではなく複数サイトの場合が多いですが、VPSは1つのサイトのために運用してはいません。現状でも3つのドメインを紐付けて管理をしています。
その際に意識しているのは、それぞれのサイトを他の方に管理権限を譲渡する際に困らないような設計です。サーバ移転をしなくても、IDとパスワードを開示するだけで管理権限が譲渡出来たほうが色々とスムーズなのです。
以下、参考サイトや設定内容をまとめてみました。
自分用のメモ書きですが、ひとつの例をして参考になれば幸いです。
参考サイト
全般
MySQLチューニング
旧VPSからのデータ移行手順
全般
- webleさん記事を参考に初期設定をする
- ユーザを作成する(旧サーバ分すべて)
- /homeディレクトリ下をデータ移設
SSH
- ポート番号を変更(22→○○○○)
Apache
- インストール(yum install php php-mbstring...)
- php.iniにdata.timezone設定の追加(date.timezone = Asia/Tokyo)
- suphpの設定ファイルを移行(/etc/suphp.confと、/etc/httpd/conf.dのsuphp.conf)
- モジュール版PHPからの移行対策にumask設定は少し弱めにする
MySQL
- インストール
- phpmyadminからエクスポート、インポート
- チューニング
MTを使うのに必要なもの
- yum -y install ImageMagick ImageMagick-perl
- yum -y install perl-Archive-Tar perl-Archive-Zip perl-Cache-Memcached perl-GD perl-IPC-Run perl-Mail-Sendmail
- yum -y install perl-Crypt-SSLeay
- yum -y install perl-DBD-SQLite perl-DBD-SQLite2
- yum -y install perl-libwww-perl perl-libxml-perl
- yum -y install perl-Convert-ASN1 perl-Convert-PEM perl-Math-GMP perl-Digest-SHA1 perl-Data-Buffer
- yum --disablerepo=* --enablerepo=epel -y install perl-Crypt-DSA
今後の課題
- ホームディレクトリ下のsuexecが(バイナリ書き換え)[http://www.parlia.net/weblog/post/729.html/]で対処しているためゴリ押し感が強い(SRPMに挑戦する)
- MovableTypeでよりパフォーマンスが出るようにチューニングする
- セキュリティ設定を見直す