TalkNote Vol.2 に参加しました
静岡で開催された、TalkNote Vol.2に参加しました!
実は静岡開催ということで、最後まで参加を迷っていましたが、@esstwi さんが車を出してくださることになり、参加をすることが出来ました。本当にありがとうございます!
TalkNoteは全二部構成のセミナーでした。当日のメモをもとに要点を纏めていきます。 ただ、自分のフィルタを通ったメモなのでその点ご了承ください。
第一部:角掛 健志さんのお話(INTERNET STRATEGY)
Webサイトを制作、リニューアルをするに当たり、「企画」がかなりの重要で多くのウェイトを占めるという話でした。
Webサイトは利益を出せなければ、意味が無い
- 企画 >>> 技術
- デザイナー、コーダ、プログラマーでも、「企画」が分かれば武器になる
- 手段(技術)とは 企画の基礎要素を満たすために用意するものであって、これが主軸にはならない
- 利益が出ない場合は、企画か技術(デザイン)のどちらかが悪い
- 企画の基礎要素
ターゲット(誰に対してか)
- 目的(何を発信し、どのようなアクションを求めるのか)
- 目標(結果として何を受け取るのか、現状からどれぐらい+にするのか)
リニューアルをする手順
- 現状の分析、問題点の確認
- 問題解決策を考える
- 具体的な目標達成プロセスを導き出す
- 目的達成に向けた滝性な投資額を算出する(時間単価、作業単価で決めない)
- 具体的なサイト構成やデザインは目標とその投資額を決めた後に決める
目的(戦略)と目標(戦術)の違いをきちんと区別する
- 戦略例:問い合わせ件数を増やし、利益を上げる
- 戦術例:アクセスをあげる
リニューアルのポイント
- 全面リニューアルをせず、ボトルネック箇所の改善を繰り返し、結果を判断する -「裏付けの無いアイディアは妄想にすぎない」ので小さい作業を繰り返しながらデータを貯めて分析材料を増やす。
- アクセス解析が無い場合(基本的にオーナーの言葉を信じる)
- 過去にインターネット経由から、どれぐらい問い合わせがあったか
- 現状の売り上げについて(秘密保持契約を結んでから)
- アクセス解析がある場合は、コンバージョンやアクセス数を見る
第二部:高畑さんのお話(CPI)
CPI、Versignクーポンサイト、Jimdoの3サイトを成功に導くまでの具体的な手法についてのお話でした。
まずはCPIのサイトのケース。
- マネタイズに必要なのはWebの意識やテクニックではない
- 'マネタイズ' = 技術 << 思い
- 成功の定義はそのサービスに関わるスタッフが食うに困らず、かつ投資しても余りある収益があることだけではなく加えてさらに投資が出来ること
- 問題が何なのかを正確に把握する
- マーケテイングの4P → 整理するためのフレームワーク
プロダクト:商品力 (最重要)
プレイス:販売チャンネル(Webはここ)
プライス:価格(重要)
プロモーション:宣伝 - フレームワークは冷静に話をするために有効なツール
- 既存の商品の場合は、4Pの中で何が変更可能か、何処に問題があるかを考える
- 出来たばかりのサービスにはブランド力が無いので、商品力を視覚化できていない→ブランドのコラージュ(他社のブランドを借りる)
- 顧客対応品質の視覚化(目線画像、外国人を使う)
- サービスクオリテイの適切な視覚化をする
- Webの役割は商品力を+ー0で伝えるもの。もうすでに+−0だったら、商品力を疑う。
- 出来る限り不安を取り除く為に、対面販売とインターネット経由での販売を比較して、無いものを視覚化する。
- Webサイトはあくまで4Pの一部でしかないことを意識する
次はVersignのサイトのケース。
- 一度試した施策が失敗しても、すぐにそれが駄目だと決め付けない
- ペルソナを活用して、購入者の気持ちになって考える
- 施策を考えるときに、ネットだけに囚われない。もっと広い視野を持って考える
次はJimdoのサイトのケース。
- お金をかけずに、広報出来る方法を考える
- 4Pのうち、変更できるPが少ないときは注意する(出来る事に限りがある)
- Twitterを有効に活用する
その他、要点まとめ。
- Webサイトの結果が出ない時は、プロモーション(集客部分)とデザイン(コンバージョン)のどちらに原因があるかを分けて考える
- 実際にクライアントに商品について言及する場合は先方の「業界、事業を理解していないという先入観」を打ち破ってから
感想
お二人のお話、ワークショップと非常にボリュームのあるセミナーでした。 またいつもの技術重視のセミナーと違い、成功するには技術以外に必要な事が一杯あることを教えてもらえる内容でした。 いつも技術にばかり興味を示してしまう自分には視野を広げる意味でとても勉強になりました。
セミナー本編、懇親会ともに会場の空気が非常によく、これは主催の勝又さんのキャラのなせる技なのかな、と思いました。 自分も次回セミナーを開催する時は会場の良い空気を作れるようになりたいです。
静岡での開催ということで気軽に参加とはいきませんが、Vol.2を見る限り、 Vol.3がすごく楽しみです。次回も都合がつけば是非参加したいです。