コンテンツに名前をつけるにはどうすればよいの?

最近のセミナーを聞いていると「コンテンツの最適化」というキーワードを耳にすることが多くなりました。
その話の中ではよく以下のようなことが言われています。

  • ページではなくコンテンツが重要である
  • コンテンツが主役である
  • ユーザそれぞれに最適化したコンテンツを配信するが大事である

上記のことを聞いていて自分の中には1つの疑問が生まれました。 それは、「コンテンツは重要であると言われ続けているのに何故コンテンツには名前が無いのか?」ということです。

コンテンツに名前が必要な理由

コンテンツ自身に名前が必要だと理由としては、 コンテンツとページの癒着を無くすためです。

コンテンツは掲載されているページの名前を元に、 ○○○ページの△△△コンテンツと呼ばれることが多くあります。

会社概要ページを例に考えてみる

例えば、よくあるコーポレートサイトの会社概要ページをアウトラインで見ると以下のとおりです。

  1. p: 会社概要のキャッチコピー
  2. h3: 沿革
  3. table: 沿革のテーブル
  4. p: 沿革の補足文章
  5. h3: アクセスマップ
  6. div: googlemap

コンテンツはそれぞれ、「会社概要の挨拶文」、「沿革のテーブル」などとそのコンテンツが配置されているページ名であったり、前後の見出しによって便宜上の名前がつけられます。

もし1番目のキャッチコピーを他のページに移動してみたらどうでしょうか。
当たり前ですが、それはもう「会社概要(ページ)のキャッチコピー」ではないはずです。

従来のWebサイトのようにまずページがあり、その中にコンテンツがあるような場合は コンテンツの名前はそこまで重要ではないのかもしれません。

しかしコンテンツの移動・出し分けといったことを想定すると途端に重要度は増してきます。 コンテンツはいつまでもそのページにあるとは限らないからです。

直近でいますぐコンテンツに名前は必要で無いのかもしれません。

しかし、いずれ必ずおとずれるページとコンテンツの関係性が薄くなる時代に向けて 少しずつコンテンツの粒度を細かくしていき、独立性を高めていくことが必要なのではないかと考えます。

最後に

技術者、ディレクターサイドから今から何ができるのかを考えてみました。
自分は技術者なので直近で出来そうなところからまず試してみたいと思います。

技術者サイドで今からできること

  • 【全体】コンテンツの順序、場所に依存しないCSS設計をする
  • 【CMS】WYSIWYGの利用を最低限に留め、ユニット・ブロックごとにコンテンツを分ける
  • 【CMS】コンテンツの順番の入れ替え・移動を容易にできる実装にする
  • 【CMS】コンテンツの出し分けをHTML分からない人でもできるようにする
  • 【CMS】1コンテンツを1アセットとして扱いサイト全体で共有できるようにする

ディレクターサイドで今から出来ること

  • 【全体】どこまでがコンテンツの固まりなのかを意識する
  • 【全体】文章構造を意識する
  • 【全体】コンテンツをユニット・ブロック単位で分けられるように分類する